台風2号、石垣と宮古島が強風域に入る 29日は船便144便が欠航(29日午後8時)


この記事を書いた人 琉球新報社

 気象庁によると、大型で非常に強い台風2号は29日午後6時現在、フィリピンの東を1時間に約10キロの速さで北西へ進んでおり、石垣島地方と宮古島が強風域に入った。沖縄地方は各地で風が強く波が高くなっており、沖縄本島と離島を結ぶ船便で欠航が相次いだ。台風は、強い勢力を維持したまま6月3日にかけて沖縄地方に接近する見込み。

 台風は中心の気圧が950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心の東側800キロ以内と西側500キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。気象庁によると、29日の最大瞬間風速は宮古島で17メートル(午後3時22分)、石垣島で17.4メートル(午後3時6分)を観測した。本島地方では那覇市で17メートル(午後2時30分)を観測した。

 台風は30日午後6時には強い勢力で沖縄の南の海上に進み、ゆっくりとした速さで31日午後3時には石垣島の南約300キロに達する見込み。先島諸島は6月1日ごろに暴風となる見込みで、気象台が暴風や高波に警戒を呼びかけている。

 石垣島の海域は大しけとなっており、与那国島では30日昼前から大しけとなる見込み。宮古島の海域も大しけとなっており、31日はうねりを伴い猛烈にしける見込み。

 沖縄旅客船協会によると29日、台風2号の影響で本島や離島などを結ぶ船便144便が欠航した。30日は石垣と離島を結ぶ便など23便の欠航が決まっている。

 マリックスラインは、那覇港と鹿児島新港を結ぶクイーンコーラルプラスの31日の那覇入港便と6月1日の那覇出港便を欠航すると発表した。
 (慶田城七瀬)