沖縄と連帯 東京で新基地ノー シールズ「見ぬふりできない」


この記事を書いた人 田盛 良一
シールズが行った辺野古新基地建設に反対する緊急集会の登壇者の発言に耳を傾ける人々=14日午後、東京都新宿区

 【東京】シールズが新宿駅東口で開いた辺野古新基地建設に反対する緊急集会は、小雨の続く冷えた繁華街の沿道を多くの人が埋め、学生の訴えに共感の声を上げた。登壇したメンバーは「沖縄に負担を押し付けているのは私たち日本の一人一人だ」「行動は社会を変えられる」と真っすぐな言葉で訴えた。

 安部さくらさん(21)=明治学院大3年=は3月に沖縄を訪れた体験を語り「沖縄に基地を負担させていることに、私は悲しいほど無自覚だった。沖縄への暴力を見て見ぬふりはできない」と訴えた。
 矢部真太さん(23)=大学4年=は「沖縄の現実を前に、お前はどうするんだと突き付けられている。その問いの答えとして自分は足を運び、声を上げる」と話した。
 那覇市出身の豊島鉄博さん(21)=専修大2年=は「ハイサイ、グスーヨー」と始め、指笛の声援が飛んだ。「ブルドーザーで踏みつぶされ基地ができ、日米安保も地位協定も国会に沖縄の代表は一人もいないまま決められた」と訴え、「ゲート前の声に耳を傾けてほしい。一人一人が辺野古を通して本当の民主主義を勝ち取って」と述べた。
 長棟はなみさん(21)=恵泉女子学園大3年=は「強行的な埋め立ては民意を踏みつぶす異常な事態。沖縄の人間ではないけれど一緒に頑張る」と述べた。