卓球全日本選手権予選 仲宗根・盛岡女子制す


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 卓球の2015年度全日本選手権大会県予選が14日、うるま市石川体育館で開幕し、一般ダブルスの部で男子は久住昭博・中村廉(琉球アスティーダ・福岡大)、女子は仲宗根深月・盛岡夏美(コザ高)が優勝した。混合は久住・仲宗根菜月(琉球アスティーダ)が制した。これらの3組は、東京体育館で2016年1月11日から始まる全日本選手権に出場する。

女子複決勝 第4セットにドライブで返球するコザの仲宗根深月(手前)と盛岡夏美=14日、うるま市石川体育館(金城実倫撮影)

◆仲宗根・盛岡 挑戦意識、難敵を撃破
 新人大会を制したばかりの高校生王者、仲宗根深月・盛岡夏美(コザ高)が、格上の仲真萌希・玉城このみ(沖国大・コザ高)を3-1で制した。苦戦した準々決勝でも琉球アスティーダ・中部大の先輩ペアを3-2で下し、決勝にも挑戦者として挑んだ。相手の不調を見極め、攻め込まれてもじっくり前で守ってつないだ。「常に間を取って次の手に臨む」(盛岡)流れを大切に、守り勝ちした。
 通常のラケットと違い、フォア面に異質なラバーを使用する仲宗根は、勝つためにあえて使いづらいラケットを選んだ。相手ボールの回転を吸収して変化に富む返球で相手を乱すのが持ち味だ。「一般大会で『高校生はこの程度』と思われるのが嫌だった」と負けん気の強さをのぞかせる。
 仲宗根が相手を乱すと、盛岡が回転をかけたスマッシュで攻め込む戦法だ。新人大会の単複団体3冠女王でコザの主将を務める盛岡は、決勝で唯一落とした第2セットを「互いに打ち過ぎた」と反省する。サーブ前に必ず体をぶらぶらと振り、常に掛け声を合わせながら第3、第4セットを連取した。
 進出を決めた1月の全日本選手権だけでなく、今後出場機会が増える全国大会を視野に盛岡は「仕掛けて勝つプレーが必要だ」と上を向く。仲宗根も「県内で競っているようでは県外ではすぐ負けてしまう。前に進んでいきたい」と決意した。(石井恭子)