黄リン弾発火、爆発音 西原の雑木林で3発回収、交通規制も


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 22日朝、西原町津花波の雑木林で戦時中のものとみられる米国製81ミリ迫撃砲弾(黄リン弾)2発が発火した。現場付近で陸上自衛隊の不発弾処理隊が過去に発火したとみられる1発と合わせて3発を緊急に回収した。通報を受け最初に駆け付けた浦添署員と東部消防本部の消防隊員は約30センチほどの火が上がっているのを確認したという。けが人や延焼はなかった。

 同日午前8時ごろ、農作業中の男性から浦添署に「爆発音とともに煙が上がっている」と通報があった。東部消防本部によると、約100リットルの水を煙の周囲に放水。午前9時17分ごろ、親指くらいの火の塊が周囲に飛び散ったため一度現場を離れて待機したという。到着した自衛隊が土をかけるなどして消火。午前10時25分ごろ、迫撃砲弾3発を回収した。県警が現場付近の町道を午前9時20分から午前10時ごろまで全面通行禁止にした。
 現場近くに住む40代女性は「この地域に不発弾が埋まっているなんて考えたこともなかった」と驚いた様子で話した。回収された黄リン弾は、煙幕などに使われる。同隊が発火原因などを調査している。