キングス連敗 TKbjリーグ第14戦


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キングス―京都 第4クオーター、ドリブルで切り込む喜多川修平=22日、沖縄市体育館(金城実倫撮影)

 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=10勝3敗)は22日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズ(同2位=10勝3敗)と第2戦(今季第14戦)を行い、85―87で敗れて、ホームで同一カード2連敗を喫した。第1クオーター(Q)の出だしはロースコアの展開になったが、キングスはボールをうまく動かし、ドゥレイロン・バーンズや小菅直人が3点弾を沈めて優位に立った。第2Qはインサイドを切り崩す京都に対し、キングスは喜多川修平のミドルで応戦。45―40で前半を折り返した。第3Qに入ると京都が外国籍選手を中心に点を重ね、キングスを引き離した。第4Qも追いかける時間が続いた。残り3秒で同点となったが、最後にフリースローを献上して敗れた。キングスは28、29の両日、石川県の松任総合運動公園体育館で金沢武士団と2連戦を行う。(観客3220人)

京都ハンナリーズ(11勝3敗)
 87―85(16―24,24―21,29―18,18―22)
琉球ゴールデンキングス(10勝4敗)

 【評】キングスが勝負どころでミスを犯し、1点を争う接戦で白星を逃した。前半は人とボールを動かし続けたキングスが試合を優位に進めた。後半は京都がボールをうまく共有しながら点を重ねた。残り1分を切ってキングスは1点を追いかけていたが、逆転を狙った攻撃でミスが出て勢いを失った。(平安太一)

◆自分たちに負けた
 伊佐勉監督(キングス)の話 結果的に自滅した内容で、京都にと言うよりも自分たちに負けた。最後の大事なところでいろんなミスが出たが、それを言っても仕方がない。どんな時間も自分たちのプレーができるメンタルを持つ必要がある。

◆指示通りプレーした
 浜口炎HC(京都)の話 クロスゲームになっても選手が落ち着いていて、指示通り慌てずにプレーしていた。後半は動きを増やしながらインサイドに入れる攻撃が機能した。

◆勝負どころでミス
 大歓声が悲鳴に変わった。残り1分を切り、1点を追うキングスは京都のシュートミスを拾って攻撃に転じたが、パスミスでボールを失った。それでも直後にフリースローを獲得し、残り3秒で同点に。京都の攻撃を止めれば延長戦に持ち込めたが、不要なファウルでフリースローを献上した。「昨日と似た負け方で屈辱を2度、味わった」。岸本隆一が語るように、第1戦と同様に勝負どころのミスが勝敗に響いた。
 前半はキングスのボールと人が動き、バーンズや小菅直人がリングを射抜いてリードを奪った。京都に追い上げられてもマクヘンリーや金城茂之がインサイドにアタックし、悪い空気を吹き飛ばした。後半は京都のボール回しがスムーズになる一方で、キングスは個人技に頼る時間が増えた。伊佐勉監督は「マクヘンリーのアタックが有効だと思ったが、1人対5人の勝負になってしまった」とチームプレーにつながらなかったことを悔やむ。試合の最終盤に喜多川修平の得点で食らいついたが、勝利に手が届かなかった。
 ホーム戦で同一カード2連敗の結果を、岸本は「試練」と受け止めている。勝てるチャンスは何度もあった。残り数秒まで競り合った。でも、勝てなかった。「課題をクリアしてチームとして成長する」。「試練」を乗り越えてステップアップするため、岸本は強い決意を胸に抱いた。(平安太一)