【ブラジル】琉球舞踊で心つなぐ 修好120年記念し公演


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 日本・ブラジル修好120周年を記念し、玉城流扇寿会とステージサポート沖縄は7日、ブラジルのカンポグランデ市内の講堂で琉球舞踊公演を開催した。県系以外も含めて多くの人が訪れ、最後は観客も一緒にカチャーシーを踊った。

 カンポグランデは多くの県系人が住んでいるが、沖縄から芸能団が訪れるのはまれという。扇寿会が1981年にサンパウロ市で公演した際、カンポグランデ公演も要望され、今回初めて実現した。
 公演では古典舞踊や雑踊などを披露した。観客からスタンディングオベーションが送られ、「沖縄の踊りに感激した」という声も聞かれたという。8日にはカンポグランデ沖縄県人会館で琉球芸能のワークショップを開いた。約100人が参加し、座学の後、「浜千鳥」を一緒に踊った。
 扇寿会の谷田嘉子家元は「お客さんがのっている姿にこちらものせられた。初めてのカンポグランデだったが行って良かった」と喜んだ。金城美枝子家元は「ワークショップでは三線や舞踊を熱心に見て取り組んでくれた。離れていてもウチナーンチュだと強く感じた」と話した。
 15日にはサンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会大講堂で公演した。