県、辺野古の土器など確認 9点、2千年前か


この記事を書いた人 金城 美智子

 【名護】県教育庁文化財課の担当者が24日、名護市教育委員会を訪れ、米軍普天間飛行場の移設予定地である名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸で見つかった土器や石器とみられる物を確認した。現物を見た金城亀信副参事は、一部を文化財だと確認した。その上で「(文化財に)ほぼ9割方間違いない」と述べ、近く石器の取り扱いも含めて正式に文化財に認定する見通しを示した。

 金城副参事によると、現時点で文化財と確認できたのは土器と陶磁器など9点。現時点で把握できたものは約2千年前の貝塚時代後期の物としている。石器とみられる物は、認定できる数も含めてさらに整理が必要としている。今後、県は認定に向けてさらに細かい鑑査を進めていく。
 土器や石器とみられる物が見つかった場所では、文化財の碇石(いかりいし)も発見されている。これらが文化財に認定された場合、市教育委員会は発見現場一帯の遺跡認定に向けて県と調整に入る見通しで、辺野古への新基地建設工事の進ちょくに大きく影響を与える可能性がある。【琉球新報電子版】