那覇工定時、全国3位 スターリングテクノラリー


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第19回スターリングテクノラリー全国大会で3位に入賞した那覇工業高校定時制の大城侑也さん(中央)、渋谷直樹さん(左)、具志彰弓さん=16日午後、浦添市の那覇工業高校

 外的エネルギーを利用するスターリングエンジンを搭載した自作小型車両マシンの性能などを競う「第19回スターリングテクノラリー全国大会」(スターリングテクノラリー技術会主催)が7日、埼玉県の日本工業大学で開かれた。

県代表の那覇工業高校定時制がM―Aクラスで3位に輝いた。同校が3位に入賞するのは2年連続。スターリングエンジンは外部からの熱などのエネルギーによる空気膨張を利用して動く。
 電子機械科3年の大城侑也さん(20)、機械科2年の渋谷直樹さん(17)、電子機械科1年の具志彰弓さん(16)が出場した。大会には高校生だけではなく、大学生や一般からも出場する。M―Aクラスはコースの中に設けられた垂直方向ループの回転数を競う。
 M―Aクラスでは長く走れるかが重要になるが、重くし過ぎると速度が出ずに輪を回ることができず、軽くし過ぎると安定性が損なわれコース外に出る可能性が高くなる。大城さんは「本体はアルミを用いて軽くし、ホイールは重い真ちゅうを使ってバランスを取るなど工夫した」と語った。
 大城さんは「全国3位はうれしいが、記録には不満だ。僕は卒業するが、来年は後輩たちがよりよい結果を残してくれると思う」と後輩の躍進に期待した。渋谷さんと具志さんは「来年はマシンを改良して臨みたい」と意気込んだ。