機動隊、市民ら強制排除 海上作業は確認されず


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米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込む市民らを排除する機動隊=30日午前7時15分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設に向けた作業が進む名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前では、30日も早朝から市民ら約120人が座り込み、基地建設反対を訴えた。

機動隊が午前7時ごろから、スクラムを組んで座り込む市民を約35分掛けて強制的に移動させた。この間に砂利を積んだ大型トラック3台を含めた工事関係車両複数台が基地内に入った。
 海上ではスパット台船1基で掘削棒が海底に刺さった状態になっているが、台船上に作業員の姿は確認できない。シュワブの浜ではパイプのようなものを運び込む様子が確認された。
 ゲート前の座り込みテントでは30日午前11時現在、約100人が参加して集会が行われている。沖縄市議6人も参加し、新垣萬徳市議は「7歳で捕虜になって以来戦後70年、生まれた土地は基地の中となり戻ることができない。沖縄には故郷に帰れない戦争難民がまだ多くいる。1日も早く基地を返して、祖先の歩いた足跡に自分の足跡を重ねたい」と語った。
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