出発車両を一時足止め 辺野古反対市民「あらゆる戦術を」


この記事を書いた人 金城 美智子
ゲート前に座り込む市民らを排除する県警や警視庁の機動隊員=1日午前7時10分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画をめぐり、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では1日も早朝から計画に反対する市民ら約100人が座り込んだ。午前7時すぎに県警や警視庁の機動隊員が市民らを一人ずつ抱えてゲート前から排除し、石材を積んだ大型トラックなどの工事関係車両20台余りが基地内へ入った。

 20台余りの車両はシュワブに向かう前、名護市大南の「21世紀の森公園」駐車場に集合したが、計画に反対する市民ら約10人が作業の中止を訴え、車両を一時足止めさせた。
 ゲート前で沖縄平和運動センターの山城博治議長は「きょうは少し違う戦術を取って30分粘った。1分、1秒でも停滞させるため、これからもいろいろな行動をする」と建設阻止に向けて、あらゆる取り組みを展開すると強調した。
 一方、辺野古沖の海上では新基地建設に反対する市民の抗議船4隻とカヌー16艇が行動を展開した。シュワブの浜では、大型クレーンが工事区域を海上で示すための浮具(フロート)を移動させる作業が確認された。【琉球新報電子版】