「訴訟取り下げよ」 官邸前に750人、県民と共闘


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官邸に向けて「代執行訴訟を即刻取り下げよ」と声を上げる参加者=2日午後7時半ごろ、東京・永田町の首相官邸前

 【東京】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設をめぐる代執行訴訟の第1回口頭弁論が開かれたことを受け、県出身者や平和運動団体のメンバーら約750人(主催者発表)が2日夜、首相官邸前で緊急抗議をした。雨が降り続ける中で「代執行訴訟を即刻取り下げよ」などと声を上げた。

 緊急行動は沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックなどが呼び掛けた。辺野古新基地建設に反対する「止めよう!辺野古埋め立て国会包囲実行委員会」、安保法制廃止を求める「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」が協力した。安保法制廃止と“辺野古ノー”の声がさらに拡散するよう共に声を上げた。
 都内に住む外間勉さん(69)=北中城村出身=は「日米地位協定で日本に民主主義はないと思っているが、知事を見ていると日本を変えるうごめきを感じる」と期待し、拳を突き上げた。
 平和フォーラムの勝島一博副事務局長(60)は「都合よく私人になって不服審査請求をする国の姿は茶番だ。代執行訴訟も憲法違反だ」と指摘した。