7万トン客船入港へ本部港の岸壁延長 県が調査費要求


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 県土木建築部は本部港に7万トン級のクルーズ船が着岸できるよう、2016年度当初予算で岸壁延長の調査・設計費を要求している。現在、沖縄本島へ寄港するクルーズ船はほとんど那覇港に集中し、ピーク時に入港を制限せざるを得ない状態となっている。

本部港と中城湾港の受け入れ体制を強化することによって、より多くの観光客の受け入れと地域分散化が期待できる。
 本部港は現在、2万トン級のクルーズ船の受け入れが可能だ。7万トン級の寄港が可能になれば一度に約2千人を受け入れられる。本部港近くには国営海洋博公園など県内有数の観光地がある。今後、米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」による新テーマパークの建設も検討されている。
 一方、中城湾港は4万トン級のクルーズ船の寄港が可能だ。東海岸にある世界遺産の勝連城跡(うるま市)や中城城跡(中城村)など東海岸の観光地への送客も期待できる。同港は、16年にスタークルーズ社(本社・香港)は計11回の寄港を計画を立てている。