普天間、牧港の一部返還合意 菅官房長官とケネディ米大使が会見


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【東京】菅義偉官房長官とキャロライン・ケネディ駐日米大使は4日、首相官邸で会見し、米軍普天間飛行場の東側約4ヘクタール、牧港補給地区の国道58号と隣接する一部約3ヘクタールについて、2017年度中の返還を目指すと発表した。日米両政府は西普天間住宅地区の跡地利用に向け、米軍キャンプ瑞慶覧内のインダストリアル・コリドー地区の一部共同使用にも合意した。

 官房長官と駐日米大使がそろって会見するのは異例で、沖縄の基地負担軽減策に取り組む姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
 普天間飛行場の東側の一部返還は1990年に日米で返還が合意されている。
 記者会見で菅氏は「沖縄の負担軽減のために政府が行ってきた米国とのさまざまな話し合いが実を結んだ目に見える成果だ」と強調。ケネディ氏は、嘉手納より南の返還計画などで沖縄の基地負担が今後進むことを強調し「計画全体の可能な限りの早期実施に引き続き取り組み、日本政府と連携していく」と述べた。【琉球新報電子版】