「国民全体で反対を」 アニメ監督・高畑勲さん 市民と交流、激励


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 【辺野古問題取材班】「火垂るの墓」や「かぐや姫の物語」などで知られるスタジオジブリのアニメーション映画監督、高畑勲さん(80)が6日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前を訪れた。

新基地に反対する市民らに拍手で出迎えられた高畑さんは、基地建設に「日本国民全体が反対しなければならない」と強調した。
 沖縄大学の講演で来県した高畑さんはこの日、東村高江を訪れた後に約20分間、ゲート前を訪問。雨の中、傘を差してテントに近づくと、約50人の座り込み参加者が歓迎し、あいさつを促した。高畑さんは突然の要望に戸惑いながらもあいさつし、日本の70年の平和は沖縄の負担があったことを指摘。「本土の人間としてさらに考えないといけない時期に差し掛かっている」と語った。
 あいさつ後は市民らが感謝の印に「てぃんさぐぬ花」を合唱し、高畑さんも笑顔で手拍子した。「安倍政権が新基地建設を諦めるまで頑張ろう」のシュプレヒコールに呼応した。帰りはにぎやかなカチャーシーで見送られた。
英文へ→Acclaimed Ghibli director Takahata encourages citizens protesting against Henoko relocation