新報釣りガールが行く!お魚レシピ伝道師への道★第8弾


この記事を書いた人 仲本 文子

 「お魚レシピ伝道師」になるための講座を受け、漁師さんからさばき方も教わった。あとは12月に行われる卒業試験までに、レシピを考案しなければならない。「どうせなら、自分で釣った魚を料理しよう!」。11月某日、船を持つ友人とともに釣りに出かけた。(紙面は毎月第4木曜日掲載、ウェブ版は毎週木曜日更新)

 この日は沖縄が誇る高級魚・アカジンミーバイがターゲットだ。グルクンなどの小さな魚を捕食しているアカジンミーバイは「泳がせ釣り」と呼ばれる、生きた魚をエサにする方法で狙う事にした。

オジサンダブル!

 その前に、まずはエサとなる小魚を釣らなければならない。「サビキ釣り」と呼ばれる仕掛けを使い、冷凍のオキアミを仕掛けのカゴに入れて海中に落とす。海底に着いたら竿を大きく上下に振ってオキアミを散らし、魚がかかるまで少し待つ。すぐに竿先にぐぐっと力が加わった。慎重にリールを巻くと、オジサンがダブルでついてきた! ここで言う「オジサン」はスズキ目ヒメジ科の魚で、あご下からちょろっとヒゲがあることから、しまくとぅばで「オジサン」と呼ばれている。赤や紫など色はちょっと毒々しいけど、刺身でもおいしい魚だ。

 生きエサが確保できたので、いよいよメーンのアカジンミーバイを狙う「泳がせ釣り」に挑戦だ。大物釣り用の竿に持ち替え、先ほど釣ったばかりのオジサンを針にかけて海に落としていく。竿を大きく上下に動かし「誘い」を入れたり、エサを少し上にあげたりしながらじっと待つ。しばらくして、バタバタとエサのオジサンが暴れ出した。アカジンミーバイだ。

腰入ってます

 大きく竿が曲がったら、タイミングを合わせて一気にフッキングを入れて力一杯リールを巻く。全身の力を使ってやりとりを終えると、およそ5分後に真っ赤な美しい体をしたアカジンミーバイが浮いてきた。3キロ近くある獲物を仕留め、笑いが止まらなかった。 思った通り、いやそれ以上の高級魚をゲットできた。「この魚を一番おいしい調理法で食べよう!」がぜんやる気が出てきた。次回は、釣ったアカジンミーバイを使ったレシピを紹介する。

大物ゲットだぜ!