浦添、ごみ共同処理へ 中城、北中城と広域化検討


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 【中部】浦添市伊奈武瀬のごみ処理施設「浦添市クリーンセンター」の新設をめぐり浦添市が、中城村と北中城村と広域化して共同で一般ごみの処理をする方向で検討していることが8日までに分かった。市は「2015年度中に3者で覚書を締結する予定」と見通しを説明した。

一方で中城村は「選択肢の一つと考えている」、北中城村は「いろいろな案を含め検討中だ」と話している。
 浦添市クリーンセンターは建設から33年が経過し、建て替え時期を迎えている。新施設の場所はセンターに隣接する約1万4千平方メートルで、現在野球場として使用している。
 浦添市環境施設課の上間亘課長によると、浦添市側は2025年の供用開始を目指し、19年に広域組合を設立、着工は22年を見通している。一方で中城村と北中城村でつくる中城村北中城村清掃事務組合の義間清事務局長は「現在、浦添とも一緒にできるかどうか模索中だ。25年の供用開始は目標のめどだ」と話している。
 中城村の住民生活課も「今後については検討中で、浦添との共同運営は選択肢の一つと考えている」と話した。北中城村住民生活課は「いろいろな案を含めて検討している。ただ処理施設はだんだん老朽化していくため、何かしら手を打たなければならない」と述べた。
 浦添市が検討している新しいごみ処理施設は、ごみを燃やす熱で発電するシステムを導入する予定で、売電により年間1億5千万円の収入を想定している。
 広域化で燃料となるごみの受け入れ増が期待されている。一方で、中城村北中城村清掃事務組合のごみ処理施設青葉苑は、供用開始からことしで12年となっている。