センバツ「心構えしている」 八重山21世紀枠候補


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
「出場が決まったら自信を持ってプレーするだけ」と気を引き締める八重山の野球部員ら=11日午後、石垣市の八重山高

 【石垣】「よし」。11日午後の休み時間。吉報を聞き集まった八重山の野球部員たちは、高ぶる感情を抑えつつ小さく喜んだ。校内では授業中に第88回選抜高校野球大会21世紀枠推薦校9校に選ばれた情報が入り、各教室で歓喜の声が上がった。ナインの期待は大きく膨らんでいる。

 友利有也主将は「まだ第一段階。どちらになってもいいように心構えしている」と推薦校への選出を喜びながらも気を引き締める。
 この日の放課後の練習で部員らはいつも通りボールには触らず、走り込みや筋力トレーニングを重ねた。仲里真澄監督は「短い練習時間ではボールを使っても成果は限られる。基礎トレーニングがとても重要で練習メニューは例年通りだ。部員たちもそれが分かって、きついトレーニングも前向きに取り組んでいる」と練習を見守った。その上で「選ばれる可能性があるので週末に実戦練習を多くしている。準備はしている」と意気込みを語った。
 友利主将は「実戦練習ではミスがあれば試合を中断して一つ一つプレーを確認し『考える力』を意識して取り組んでいる。出場が決まったら自信を持ってプレーするだけ」と力を込めた。
 2年のマネジャー、与那覇弥さんは「部員たちの頑張っている姿を見ているので、結果がどうなるか緊張している。ぜひ甲子園に行ってほしい」と願いを込めた。