東大大学院教授の高橋氏、ゲート前で激励 「基地は本土で引き取るべき」


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「沖縄の米軍基地は本土で引き取るべきだ」と訴える高橋哲哉教授=12日午前10時46分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古への新基地建設に反対する市民ら約100人は12日午前、同市の米軍キャンプ・シュワブ旧ゲート前で基地建設を阻止する座り込み行動を実施した。同日は、東京大学大学院総合文化研究科の高橋哲哉教授がゲート前を訪れた。

高橋教授は「基地問題が続くのはヤマトの政府を支持する、ヤマトの人々の責任。国民の99%がいる本土で米軍基地を引き取り、民意を変えないと(沖縄の基地)問題は解決しない」と訴えた。高橋教授は午後2時に沖国大で開かれるシンポジウム『基地の島』沖縄が問う―『辺野古移設問題』を考える」に登壇する予定。
 稲嶺進名護市長や退役軍人で構成する米国の平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」も訪れ、ゲート前の市民らを激励した。
 同日は午前7時と同9時に資材搬入があり、資材を積んだダンプカー5台や小型トラック、作業員を乗せた乗用車13台の計18台が基地内に入った。
 同9時の抗議行動中には男性1人が機動隊に拘束され、シュワブ内に連れて行かれたが十数分後に解放された。別の男性1人は体調不良により救急車で病院に搬送された。
 大浦湾の海上では目立った作業は確認されていない。移設に反対する市民らは船やカヌーで海上抗議を続けている。【琉球新報電子版】