気仙沼にあったかマフラー 「贈る会」こつこつ手編み175枚


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 【渡嘉敷】渡嘉敷村の新垣光枝さん(67)は、2011年の東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の幼稚園、保育園の園児たちを中心に、震災後、自身が編んだ手編みのマフラーなどを毎年贈り続けている。活動に賛同する支援者「気仙沼にマフラーを贈る会」(代表・新垣さん)から寄せられた175人分の手編みマフラーを、2日に気仙沼市の九つの幼稚園と保育園に贈った。

手編みのマフラーを持ち寄り2回目の交流会を開いた贈る会メンバーと代表の新垣光枝さん(前列中央)=11月18日、那覇市のホテル

 贈る会は支援賛同者11人で昨年11月に結成し、支援継続を誓い合った。ことしも11月18日に県内各地の支援者が気仙沼に贈る手編みマフラーを持ち寄って、那覇市のホテルに集まって2回目の交流会を開き、被災者への思いを共有し、今後も支援を継続していくことを確認した。
 新垣さんは「昨年から気仙沼市の離島の大島小学校や二つの保育所も訪問、新たな支援場所も広がった。賛同者が被災者への思いを胸に一針一針に心を込めてマフラーを編み、年に1度一堂に会して交流することで支援を確認でき、今後の励みになる」と話した。
 渡嘉敷郷友会の「絆の会」の津波古政美さん(71)らも新メンバーに加わり「皆さんの活動に感動した。絆の会員らにも呼び掛けしたい」と支援を約束した。
 今回は、99歳の女性から真っ白な毛糸で棒針編みのマフラーが届けられたこともあり、交流会に出席した12人の仲間への励みとなりマフラーを贈り続ける決意を与えたという。(米田英明通信員)