1人が救急、額にけがの市民も 辺野古、退役軍人らも座り込み


この記事を書いた人 金城 美智子
工事関係車両の進入を阻止しようと座り込む退役米軍人ら=14日午前7時24分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画をめぐり、建設に反対する市民らは14日も早朝から130人以上が名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込み、工事関係車両の進入を阻止するなどの行動を続けた。海上では、クレーン船がオイルフェンスをつり上げたり、作業員がスパット台船上で作業したりする様子が確認された。市民がカヌーや小型船で抗議を続けている。

 ゲート前では午前7時半ごろ機動隊が市民らを排除し、作業員を乗せたと思われる車両約10台と、資材や重機を積んだ大型車両6台が基地内に入った。機動隊との接触で1人が胸を強く押さえ付けられたとして救急搬送されたほか、1人が額を切って出血するけがをした。
 一方、来沖中の退役米軍人らの平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」のメンバーが11日に続いてこの日も辺野古を訪問し、抗議に参加。アン・ライトさんは「世界中の母親は、自分の子に他人の子を殺させるようなことをさせてはいけない」と訴えた。身内が基地内で働いているという読谷村に住む3児の母親は「抗議をするのは勇気がいる。しかし命を生んだ以上、命を守る責任がある」と強く訴えた。【琉球新報電子版】