古賀茂明さん、辺野古ゲート前で市民激励


この記事を書いた人 謝花 稔
沖縄の基地反対運動は「確実に前進している」と述べ、座り込む市民を激励する古賀茂明さん=19日午前7時50分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設で19日午前、移設に反対する市民らが座り込む米軍キャンプ・シュワブ前に元官僚の古賀茂明さんが訪れ「共に頑張ろう」と激励した。

 新外交イニシアティブ(ND)のメンバーと辺野古を訪れた古賀さんは、移設を押し進める政府が沖縄の基地経済を強調していることに触れ、「政府は沖縄は金がないから基地のおかげで生活していると主張し、本土の人をだましている」と指摘した。
 沖縄の経済界が県内移設反対に立ち上がったことや、本土でも安倍政権に批判的な声が広がっていることから「闘いは確実に前進している。今が大切な時だ」と訴え、来年1月にある宜野湾市長選に勝利することの重要性を強調した。
 沖縄防衛局は同日午前7時、擁壁整備用のコンクリート資材などをシュワブ内に搬入した。大浦湾海上では掘削機を積んだ大型クレーン船が海底ボーリング(掘削)調査の最終地点とされる場所で、掘削調査の準備を進めている様子が確認された。
 長島付近のスパット台船1基では掘削調査が継続されている。建設に反対する市民は抗議船4隻、カヌー14艇を出し、抗議活動を展開している。潜水調査や重機による陸上作業も確認された。【琉球新報電子版】