琉舞の志田さん大賞 文化庁芸術祭 能楽堂独演会を評価


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「真木の会」で踊る志田真木さん=11月9日、東京都のセルリアンタワー能楽堂(琉球舞踊重踊流提供)

 2015年度(第70回)文化庁芸術祭で琉球舞踊重踊流(ちょうようりゅう)二世宗家の志田真木(まき)さん(45)=東京都=が舞踊部門の大賞に選ばれた。琉球芸能の大賞受賞は14年度に「琉球舞踊 古典女七踊」を開催した横浜能楽堂に続き、2年連続2回目。個人では初めて。来年2月8日に東京都の明治記念館で贈呈式がある。

 志田さんは11月9日に東京のセルリアンタワー能楽堂で開催した独演会「真木の会」が評価された。志田さんは「今後も一つ一つの舞台を大切にしたい。多くの方に琉球舞踊を知ってもらえればうれしい」と喜びを語った。
 舞踊部門は関東、関西の両部に28公演が参加したが、「真木の会」が唯一大賞に選ばれた。志田さんは05年度文化庁芸術祭で新人賞、09年度同祭で優秀賞を受賞した。
 ラジオ部門では、エフエム沖縄(浦添市)の戦後70年特別番組「1枚の写真から1944年10月13日 宮古島~」が優秀賞に選ばれた。放送制作部の山川悦史部長(54)は「戦後70年の節目に賞を頂くことができて光栄だ」と話した。
 芸術祭賞は全国で21の個人と15団体に贈られた。演劇部門の大賞にはミュージカル「ラ・マンチャの男」で主役を演じる松本幸四郎さん(73)が受賞した。