台湾出身戦没者慰霊碑を建立へ 摩文仁で起工式


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 【糸満】台湾出身の戦没者慰霊碑「台湾人戦没者の塔」(仮称)の起工式が26日、糸満市摩文仁の平和祈念公園内で行われ約50人が参加した。戦後70年の節目に日本台湾平和基金会が建立する慰霊碑で、空華之塔に隣接する場所で行われた。

 平和の礎に刻銘されている台湾出身者は34人で、もっと多くいると思われるが調査が進んでいない。
 5年前から建立に向けて活動してきた日本台湾平和基金会の許光輝(きょみつてる)理事長は「台湾の慰霊塔がないことを残念に思い、建立を目指して活動してきた。用地の確保で難航したが、沖縄翼友会の協力で貸していただけることになった。今回を機に日本と台湾の協力体制がさらに深まってほしい」と述べた。