芸能・文化

組踊「鏡の割」東京公演 南城久手堅区 23日本番、稽古に熱

 【南城】東京・国立劇場で23日にある民俗芸能公演で、南城市知念字久手堅区の組踊「鏡の割」が上演される。区では昨年11月ごろから経験者を中心に人選して、本番に向けて稽古に取り組んでいる。

 今回県内から上演が決まっているのは、南部の久手堅ヌーバレーの「鏡の割」と北部・宜野座村の八月あしびの「伏山敵討」の組踊2題。琉球芸能の神髄ともいわれる組踊は珍しい演目が多く、地域の人たちによって継承され独自の味わい深さがあるところから、初めて選ばれた。
 久手堅区では仲間正浩区長と地謡を担当する末吉政利さんが中心となって、毎週火曜日と木曜日に区公民館で、組踊のほか棒術や民謡などの稽古に励んでいる。
 昨年12月8日の稽古には、日本芸術文化振興会国立劇場制作部の渡貫一志さんら4人が東京から視察に訪れ、会場を知念社会福祉センターに移して本番さながらのステージを披露し、記念撮影などもした。
 立ち役の長老は、ヌーバレーで初代役を務めた比嘉勇一さん、女役は経験者の平良(旧姓宮城)明日香さん、小僧役は2度目の城間俊さん、松寿は同じ2度目の小学4年生、仲間倫山君がそれぞれ担う。
 その他、地謡三線も末吉さん以外は師匠クラスに入れ替え、笛、胡弓、太鼓、琴の担当者も強化して万全の態勢で臨む。国立劇場での公演時間は約2時間で、それに合わせて棒術、鳩間節、寸劇の「魚小ちやー」「マミドーマ」などの民踊も上演されることになっている。
 配役以外では、団長に仲間区長、顧問には区伝統芸能保存会元会長の具志堅惣清さんが当たり、総勢は30人になる。
 視察した渡貫さんは「みんな積極的に取り組んでいる姿が大変素晴らしかった」と語った。舞台の方に近寄って「国立劇場のステージはここより広いので、出演者の位置などに気を付けてほしい」とアドバイスしていた。(知花幸栄通信員)


本番に向けて稽古に励む組踊「鏡の割」長老役の比嘉勇一さんら=2015年12月8日、南城市知念社会福祉センター


琉球新報