マイナンバー 初日、窓口混乱なし 県内、返送9.8万通


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 マイナンバー制度の開始に伴い4日、県内各市町村窓口の手続きの一部で、12桁の個人番号の記入が必要になった。個人番号を記載しないまま申請が行われる事例もあり、周知不足が浮き彫りになった。一方で個人番号の通知カードは、4日までに県内全世帯の約16%に当たる約9万8千通が返送され、依然受け取られていないことが琉球新報のまとめで分かった。

 個人番号の記入が必要になったのは生活保護の申請や国民健康保険の加入、固定資産税の減免など。県内の各市町村の窓口で目立った混乱はなかった。
 介護認定の申請に対応する那覇市ちゃーがんじゅう課には、市内の老人福祉施設から450件の介護認定申請が番号の記入欄のない旧式の書類で提出された。市は、番号が分からないまま訪れる人に対しても一定期間は申請を受理し、職員が庁内システムで番号を確認する。