暖冬で県産出荷量増 県中央卸売市場初競り


この記事を書いた人 金城 美智子
県産ゴーヤーを競り落としていく仲買人ら=5日午前6時ごろ、浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場

 県内に流通する野菜や果物などを取り扱う浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場青果部で5日早朝、初競りがあった。午前6時ごろから「初せり式」が同市場青果部内で開かれ、関係者が県内外産の青果物の安定供給や品質向上などの取り組みを誓った。卸売り業務を担う沖縄協同青果の名嘉重則社長らが初競りの開始を知らせる鐘を鳴らすと同時に、2016年の青果市場が勢い良く幕を開けた。

 5日の青果物全体の入荷量は、県産が前年の初競り比13・6%増の169トンと、暖冬の影響で出荷量が増加した。一方、県外産は10・7%減の83・9トンと減少した。
 年頭あいさつで名嘉社長は「昨年は観光客増加などから県内消費は拡大した。本年も期待できるだろう。今後も本県の農業振興と市場機能強化を図り、職員一丸で取り組む」と意気込みを述べた。
【琉球新報電子版】