辺野古座り込み排除再開 国強行に市民反発


この記事を書いた人 田盛 良一
座り込みの排除を再開し、市民を運ぶ警視庁や県警の機動隊員ら=7日午前7時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で沖縄防衛局は7日、米軍キャンプ・シュワブ内への資材搬入を再開した。年末年始の首都警備を終え5日に沖縄に再投入された警視庁機動隊も県警と共に、ゲート前で市民の座り込み排除を再開させた。大浦湾海上では大型クレーン船とスパット台船の計2カ所で掘削調査が行われ、移設に反対する市民らが船やカヌーで抗議した。年明け早々工事を進める政府の強硬姿勢に市民らは怒りの拳を上げた。

 この日は計23台の工事関係車両が基地へ入り、擁壁用コンクリート資材や砕石、砂利、重機などを搬入した。シュワブ内への資材搬入は昨年12月20日ごろから確認されていなかった。市民らも同月29日からことし1月3日まで抗議行動を休止し、4日から座り込みを再開していた。
 7日早朝は約100人の市民が座り込んで抗議を実施した。市民らは排除する警視庁機動隊には「東京に帰れ」と批判し、県警には「県民の立場になって」と訴えた。
 抗議行動は午後も旧ゲート前で続いたが、午後1時半と同3時半にも機動隊が市民を排除し工事車両が出入りした。
 今後も続く資材搬入を警戒し、オール沖縄会議は水曜日に加えて木曜日もゲート前大行動を展開する。
 昨年末から数十人規模で木曜日に結集しているうるま市島ぐるみ会議を中心に中部市町村で取り組む。うるま市島ぐるみ会議の伊芸佑得事務局長は「年が明けても権力で県民を服従させようとする政府に屈しないため、工事を止める日を増やしていく。多くの人の協力が必要だ」と語った。