タイトル獲得に意欲 J1名古屋 田口泰士


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けがに苦しんだ昨年を振り返り、ことしの活躍を誓うJ1名古屋のMF田口泰士=8日、南風原町の黄金森公園陸上競技場

 沖縄県内で自主トレ中のサッカーJ1名古屋グランパスのMF田口泰士(24)が8日、南風原町内で取材に応じ、2015年シーズンの総括と16年シーズンへの意気込みなどを語った。

 けがのため約5カ月の離脱を強いられた昨年を「悔しい1年だった」と振り返り「ことしはけがなくチームのタイトル獲得に貢献したい」と意気込んだ。また日本代表復帰について「意識はしていないが、県民の期待は感じている。まずはクラブで結果を残したい」と話した。

 14年、当時のアギーレ監督の抜てきを受け、日本代表に選出。15年は名古屋での背番号が28から7に変更になり、自身も「全試合出場」を目標に掲げるなど主力として活躍を誓って臨んだ。しかし股関節の痛みを伴うグロインペイン症候群が悪化。4月にチームを離脱し、リハビリに努めた。これまで大きなけががなかったという田口。ボールを蹴れない日々に「焦りもあったが『しっかり治そう』と切り替えた」という。「メンタル的にも強くなれた。少なからず成長できたし、サッカー人生に必要な期間だった」と振り返る。

 9月に復帰後は全試合にフル出場を果たし、2ゴールを決めるなど存在感を発揮したが「年間通して試合に出ないと意味がない」と不完全燃焼だった。

 16年は小倉隆史新監督の下、プロ8年目のシーズンを迎える。チームは14日から始動し、2月3日から13日まで南風原町の黄金森公園陸上競技場でキャンプを張る。「年齢的にも中堅になってくる。上と下のパイプ役になれればいい」と話し、地元沖縄でのキャンプに「見に来てくれる子どもたちにも夢を与えられるように全力でプレーしたい」と思いを込めた。

プロフィル
 たぐち・たいし 1991年3月16日生まれ、那覇市出身。174センチ、65キロのMF(ボランチ)。利き足は右。小禄南小、小禄中、流通経済大柏高を経て2009年J1名古屋に入団。14年、日本代表に初招集され、3試合に出場した。