中学生「議員」に 県が議会、来月初開催


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 県は、中学生が議員として県執行部に質問する中学生県議会を2月5日に開く。県内の中学生約40人が質問し、知事や副知事、各部局の部長が答弁する予定。県の21世紀ビジョンの広報を目的に開催する。2009年に「県議会100年記念事業」で高校生が議員になったことはあったが、中学生は初めて。県は「選挙年齢の引き下げとは関連していない」としているが、識者からは「若者の政治参加にいい影響を与える」と期待する声が上がる。

 中学生は本島だけでなく、宮古・八重山地域からも集まり、各地域の代表として質問する。09年の高校生県議会では基地問題や環境問題の質問が出た。
 県の担当者は中学生議会開催について「中学生のころから、沖縄の将来像を意識してもらいたい」と説明している。
 県明るい選挙推進協議会の照屋寛之会長は「非常にいい主権者教育になる。2~4年後に有権者になる生徒たちにとってはいい経験だ」と企画に賛同した。その上で「県側は中学生にも分かりやすい資料を提供する必要がある」と注文した。(安富智希)