タイムカプセル、成人式前に開封 天妃小 自分からの手紙に笑顔


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タイムカプセルを開封し、自分の名前が記された封筒を探す卒業生たち=9日、那覇市立天妃小学校

 那覇市の天妃小学校を8年前に卒業した新成人らが9日、同校でタイムカプセルを開封した。成人式を前にした卒業生30人余と保護者、当時の教職員ら計50人余が集まった。小学生のころに書いた将来の自分宛ての手紙や写真、思い出の品を手に歓談した。

 同小学校は運動場に郵便ポストを設置し、タイムカプセルとして使っている。この日は日本郵便沖縄支社の立ち会いで8年ぶりにポストを開封。当時の6年生約90人の思い出の品が入った封筒を取り出した。空になったポストは、ことし卒業する6年生が再びタイムカプセルとして使う。
 小学生のころの自分から「プロ野球選手になっていますか」との手紙を受け取った普久原雄人さん(20)は現在、消防士を目指して勉強中。「高校、専門学校まで野球に打ちみ多くの友人ができた。手紙を読み、昔の自分と変わっていないところも多くあるのに気付かされた」と感慨深げ。
 鍼灸(しんきゅう)師を目指す武内歩さん(20)は当時の手紙にあった「幸せですか」との問いに「6年生の時に思っていたより倍ぐらい幸せ」と笑顔で話した。