独法補助企業から寄付 島尻氏「制限されてない」


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 【東京】島尻安伊子沖縄担当相の夫が理事長を務めている日本語学校JSLインターナショナルが、独立行政法人日本学生支援機構から支援金を受けていた一方で、2013年12月に島尻氏が代表の自民党沖縄県参議院選挙区第2支部に300万円を寄付していたことが、12日の衆院予算委員会で取り上げられた。

日本学生支援機構は本紙の取材に対し、JSLインターナショナルに「留学生借り上げ宿舎支援事業」として10~12年度に約1300万円を支給したと回答した。
 政治資金規正法は、国から補助金を受けた法人の寄付を制限しているが、島尻氏は「独立行政法人から補助金を交付された企業による政治活動に関する寄付は制限されていない」として法には抵触しないとの考えを示した。質問した大西健介氏(民主)は「税金を環流している」として道義的に問題だと指摘した。
 自民党沖縄県参議院選挙区第2支部は12日までに、本紙取材に「政治資金は法令に従い適正に処理し報告している」として、JSLインターナショナルからの寄付について法令に違反していないと回答した。
 島尻氏の資質を問われた安倍晋三首相は、民主党から政権奪還後に「島尻さんと共に3年間結果を出している」などと基地負担軽減の成果を強調した。
 赤嶺政賢氏(共産)は、宜野湾市が誘致に動いているディズニーリゾートについて、島尻氏が昨年12月に運営会社を訪問したことから誘致場所や規模について聞いた。島尻氏は「(運営会社が)調査をすることも聞いているので、今ここでコメントすることは差し控える」と述べるにとどめた。