経済

長雨が農作物に影響 先島でマンゴー、キビに懸念

つぼみが成長しないマンゴーを心配そうに見守る従業員=14日、宮古島市上野

 県内全域で長雨や日照不足が続き、農作物に影響が出始めている。宮古島や石垣島の製糖工場では原料のサトウキビ搬入が低調で運転を休み、運転出力を落としての操業が続く。宮古島のマンゴーは天候不順と暖冬が重なり、成長しないつぼみが見られ、収穫への影響が危惧されている。JAおきなわは「サトウキビも青果も全県的に増産傾向だが、長雨や日照不足が続くと(キビの)糖度低下や生育不良が発生しかねない」と懸念している。

 沖縄製糖宮古工場は、製糖を開始した昨年12月8日から1月13日までに天候不順で9日間操業を休止した。13日までの処理量は約3万2千トンと計画の半分にとどまる。低調な原料搬入の理由は、雨の影響で畑の地面がぬかるみハーベスター(収穫機械)が稼働できないからだ。当初2月末までの操業予定は、3月中旬までずれこむ見通しだ。
 沖糖の砂川玄悠専務・工場長は「製糖期にこれだけ雨が降るのは経験がない」と頭を抱える。「高齢化による労働力不足を補うためハーベスターを導入したが、雨に弱いという弱点がある」と指摘した。
 八重山地方も12月上旬から降水量が多く、日照時間の少ない状態が続き農作物への影響が懸念されている。石垣島製糖も一時工場の稼働停止に追い込まれた。
 宮古島で増産傾向のマンゴーも日照不足や長雨に悩まされている。宮古島市内でマンゴーを育てる大嶺ファームの上地登社長は「例年12月ごろのつぼみの状態がまだ続いている。このままいけば、日照不足で花が咲かない可能性もある」と肩を落とした。宮古島市農政課は「全島で同じ状態がみられる。このまま暖かくなると、花が咲かずに新芽が出てくる可能性もある。そうなれば受粉ができず実ができない」と不作の可能性を懸念した。
 沖縄気象台によると、この先1週間も曇りまたは雨の予報でぐずついた天気になる見込みだという。長雨や日照不足について、JAおきなわさとうきび振興部は「本島地方は、現時点では特に影響はない。ことしは増産を見込んでいただけに、長雨で糖度低下が懸念される」と話す。
 一方、青果部は「この時期は、県産野菜の出荷最盛期だ。雨の多い2月を前に長雨や日照不足が続くと、今後生育不良や収穫時期のずれなども考えられる」と説明した。