社会

石垣3地区、陸自配備に抗議文 防衛相宛て市に提出 「環境変わる、住民無視」

防衛省が提示した石垣市平得大俣の候補地への陸上自衛隊配備に反対する抗議文書を、當真政光総務部長(右)に提出する於茂登、開南、嵩田3地区の公民館長3人=15日、石垣市役所

 【石垣】石垣市への陸上自衛隊配備計画で、防衛省が選定した同市平得大俣の候補地に近接する開南、嵩田、於茂登3地区の公民館長3人は15日、3地区に近接する場所への基地建設に共同で反対する抗議文を、石垣市を通じて中谷元・防衛相宛てに提出した。中山義隆市長は地元の声として「しっかり受け止めたい」としたものの「今市が直接反対、抗議するという対応はできない」と話した。

 抗議文は「候補地は純農村地帯。基地ができると若い世代が帰ってこなくなる。生活環境が変わる」「情報公開せずに予定地を決めたことは地域住民を無視している」などとして、平得大俣への配備計画に断固反対し、配備計画の一方的な進め方に抗議すると訴えている。
 3人が市役所を訪れ、総務部の當真政光部長に提出した。市は防衛省と調整でき次第、文書を送付する。館長3人は20日に予定されていた同省と3地区の意見交換会も断ることを伝えた。
 3地区の反対表明について中山市長は取材に対し「地元の皆さんの意向というだけで捉えておきたい。市全体の声ではない。3公民館の抗議という形だが、全体の結論を出さないうちに市が直接今反対、抗議するという対応はできない」と見解を示した。
 一方、石垣島への陸上自衛隊配備をめぐり、中谷防衛相は14日の衆院安全保障委員会で「地元の皆さまの理解と協力をいただくことが部隊配置にとっては不可欠だ」などと述べ、配備には地元の理解が必要だとの認識を示していた。