糸満(女子)全勝で頂点 小橋川杯高校バスケ


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女子決勝リーグ・糸満-西原 ミドルシュートを決める糸満の稲嶺葉月=17日、県総合運動公園体育館(普久原裕南撮影)

 バスケットボールの第34回小橋川寛杯争奪高校生選手権大会最終日は17日、県総合運動公園体育館で男女決勝リーグの残り試合を行い、男子は興南が3戦全勝で3年連続11度目の頂点に立った。女子は全勝の糸満が5年ぶりの優勝を果たした。男女の上位4校は2月12日から鹿児島県で行われる全九州高校春季選手権大会に出場する。

◆体張って必死の守備/白熱した接戦制す
 決勝リーグ2勝無敗で西原との最終戦を迎えた糸満。勝てば優勝だが負ければ2勝1敗で並ばれ、得失点差勝負になる。「(このチームでの)初優勝まであと一つだ」(糸満の主将稲嶺葉月)とチームは緊張感に包まれていた。
 第1クオーター(Q)はその緊張感が焦りにつながった。相手に内外から決められ、18-28とリードを許した。
 第2Qに入る前に守備の形を確認した。相手にきちんと体をぶつける。リバウンドではボックスアウトを徹底する。平均身長は高くないが、身体能力を向上させるフィットネス「クロスフィット」を練習に取り入れるなど体作りに努めてきた。166センチのセンター、1年生の眞喜志みどりは「当たり負けしない自信があった」という。
 インサイドで粘り、リバウンドが取れるようになると攻撃にもリズムが生まれた。じりじりと追い上げていった。
 最終の第4Q、眞喜志のゴールで逆転に成功。その後も一進一退の攻防が続いたが、終盤に稲嶺の連続得点で突き放した。
 秋に前監督の安里辰雄氏からチームを引き継いだ金城末美監督は「まだ未完成の部分はあるがよくやってくれた」と接戦を制した選手の成長に目を細めた。稲嶺は「九州大会へ向けて自信になった」と前を見据えた。(荒井良平)