那覇港、浦添市案見送り 市は16年度負担金削減検討へ


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 【浦添】那覇港の長期的な方向性を定める長期構想計画で浦添市が要望している市素案の反映が2015年度は見送られることが分かった。那覇港管理組合が18日、那覇市通堂町の同組合での会見で明らかにした。これまで公表していなかった組合作成の浦添埠頭地区の配置計画4案を開示した。浦添市は長期構想計画への反映が遅れたとしても結論を出す時期を示すよう求めているが、管理組合は「時期を示すのは難しい」としている。市の幹部は「那覇港管理組合への16年度の負担金削減を検討せざるを得ない」と話している。

 管理組合は15年度中に長期構想検討委員会を開き、今後20年~30年の計画を策定する。整備が急がれる第2クルーズ船バースの設置などを先行して長期構想計画に盛り込む。浦添ふ頭について普天間信栄参事監は「一つ一つ検証するのに時間がかかる」と説明した。管理組合が4案を開示したのは浦添ふ頭地区を棚上げではなく、協議していることを示すためとみられる。