夢舞台で力発揮 宮古・八重山の児童生徒 国立劇場で芸能披露


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「世や直れ 世ば稔れ」を演奏する宮古、八重山の子どもら=10日、浦添市の国立劇場おきなわ

 【浦添】離島で芸能を学ぶ子どもたちに大舞台を経験させることで意欲を高め、後継者を育てようと「第3回夢ステージ~輝く子どもたち~」が10日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。オーディションで選ばれた宮古、八重山の小中高校生と県立南風原高校の生徒ら50人が力を合わせ、舞台をつくり上げた。

 宮古文化芸能社(宮古島市)、白保企画(石垣市)の両社が県文化振興会の沖縄文化活性化・創造発信支援事業の支援を受けて開催した。
 それぞれ宮古、八重山の民謡、舞踊を披露した。最後は宮古の「みるく世」、八重山の「黒島節」、沖縄本島の「夜雨節」による変奏曲「世や直れ 世ば稔れ」を一緒に演奏した。
 近代宮古民謡の基礎を築いた友利明令さんがピアノの伴奏と共に宮古民謡を記録し、その旋律を工工四におこしたことから、ピアノ伴奏による宮古民謡も披露された。
 県立宮古高校2年の立津佳恵さんは「変奏曲を通して、いろんなやり方があると学んだ。八重山や本島の子は上手で刺激になった」と話した。
 県立八重山商工高校1年の西原佑香さんは「力を発揮する機会ができてうれしい。これからも三線を続けたい」と目を輝かせた。