クルーズ船第2バース、那覇新港ふ頭北側有力


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 那覇港管理組合(管理者・翁長雄志知事)が計画する新たなクルーズ船専用バース(岸壁)の建設位置について、新港ふ頭地区北側の那覇市港町と浦添市伊奈武瀬との境界付近が有力になっていることが19日、分かった。那覇港に出入港する二つのルートのうち大型客船も通航できる北口(倭口)航路を使うことから、世界最大級の22万トン級の寄港にも対応できる整備を想定している。

 若狭の那覇クルーズターミナルに続く第2バースの候補地として那覇港管理組合が4案を検討する中で、新港ふ頭北側案の整備費は約150億円と、他の3案の200億円前後と比べて最も安い想定となっていることが判明。さらに観光バス120~130台が停車できる後背地を確保できることなど、条件比較で優れているという。
 管理組合は琉球新報の取材に「事務方でいくつかの案を絞り込んでおり、那覇港長期構想検討委員会を本年度中に開いて検討してもらう」と説明。学識経験者らで構成する長期構想検討委員会に提案して3月までの決定を目指す考えだ。
 那覇港管理組合は19日、組合議会議員への報告会を非公開で行った。関係者によると、第2バースの候補地として(1)若狭バース周辺(2)泊ふ頭周辺(3)新港地区の国際コンテナターミナル南側(4)港町・伊奈武瀬境界付近の新港ふ頭北側-の4案を示した。