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恒常的に高水準計測 比謝川の化学物質 基地通過の支流

 北谷浄水場や比謝川などで有機フッ素化合物(PFOS)が検出された問題で県企業局は19日、嘉手納基地内を通って比謝川に合流する大工廻川(基地排水)で、恒常的に同物質が高水準で計測されていたことを明らかにした。大工廻川では2014年3月から昨年11月までの平均値が1リットル当たり621・1ナノグラムに達した。河川水のため単純比較はできないが、米国で各家庭などに給水される浄水の暫定健康勧告値の200ナノグラムの3倍超だった。期間中に計測できた全ての月で200ナノグラムを超えた。

 国内では同物質の環境基準値は定められていない。
 大工廻川では期間中に16回計測され、昨年2月に1320ナノグラム(最高値)、同3月に876ナノグラム、14年12月に773ナノグラムを計測するなど高い値で推移した。
 大工廻川など上流域で高い値が出た月に、北谷浄水場の浄水でも数値が上昇した。大工廻川で最高値だった昨年2月に浄水でも32ナノグラムを計測、10~20ナノグラム台で推移していた他の月より高かった。同川合流地点より下流の長田川取水ポンプ場で408ナノグラムだった昨年6月も浄水が80ナノグラムだった。
 県は沖縄防衛局を通して米軍に計測値を伝えており、同物質の使用実態を照会した上で立ち入り調査などを含め対応を検討する。



琉球新報