地域

タラマバナで特産品「紅紬」 きょうから名護で披露

色とりどりの織物を手に笑顔を見せるたらま花保存会のメンバー=2015年10月(清村めぐみさん提供)

 【多良間】琉球王朝時代に王府への献上品だったことから、タラマバナの愛称で親しまれる多良間島産のベニバナを使って特産品を作り、地域活性化につなげる取り組みが進んでいる。23、24の両日には、2年にわたり取り組んできた、花を染料に使った新しい工芸品「たらま紅紬(べにつむぎ)」がお披露目される。関係者は「タラマバナを生かし、新たな地場産業につなげたい」と意気込んでいる。

 取り組みを進めているのは「たらま花保存会」(佐久本洋子会長)の約20人。
 多良間島では500年前からタラマバナが栽培されていたとされ、村花にも指定されている。近年は栽培が減っていたが、2013年に保存会が発足。村内のサトウキビ畑に種をまくことから始め、育成や花びらの収穫、加工まで担う。
 佐久本会長は「花にはとげがあり、収穫も大変。会員みんなで頑張っている」と笑顔で話す。
 昨年はハーブとタラマバナをブレンドした茶の販売を始めた。ことしは利活用の“本命”と位置付け、2年前からベニバナの本場・山形県から講師を招き、染色技術を学ぶなど準備を重ねてきた織物を出す。
 多良間の透き通るような青空と海に映える鮮やかな赤、黄色、青―。タラマバナ以外にも、島内で採れるフクギや月桃などの草木も染料に採用。全ての布にタラマバナで染めた糸をあしらい、デザインのアクセントにするなどして工夫を凝らした。
 「一つの花からオレンジから黄色、ピンクまでいろいろな色が出るのが魅力。島の環境に合っているのか、他地域のベニバナよりも鮮やかな色が出る」と特徴を語る佐久本会長。「この2年間、講習を重ねていろいろなことを経験し、商品や色も増やした。お披露目を大成功させたい」と意気込みを語った。
 たらま紅紬がお披露目される「沖縄新鋭選抜競技会」は23、24の両日、午前9時から午後5時、名護市の万国津梁館で開かれる。入場無料。



琉球新報