陸自配備反対を決議 石垣、住民180人が緊急集会


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 【石垣】石垣市への陸上自衛隊配備問題で、防衛省が候補地に提示した市平得大俣への配備に反対する緊急集会が23日、市健康福祉センターで開かれた。市民ら約180人が参加し、候補地だけでなく石垣島のあらゆる場所への陸自配備反対などを訴える決議を採択した。決議文は24日に防衛相宛てに送付する。

 候補地の近隣3地区が15日に配備計画への反対を表明したことを受けて、石垣島への自衛隊配備を止める住民の会などが主催した。
 主催者あいさつで市民団体「八重山大地(やいまうふづぃー)会」の八重洋一郎代表は「自衛隊配備はその土地に住んでいる人を無視した決定だ。防衛大臣は『反対しているが丁寧に説明しぜひ納得を得たい』などと言っている。上から目線で腹立たしい。絶対反対を訴えよう」と述べた。
 候補地近隣3地区から参加した住民の姿もあり、取材に応じた男性は「個人的な参加だが、このような決議は励みになる」と話した。
 集会では、これまでの活動や反対署名が6500人余になったことのほか、公開された配備計画などについても報告された。主催者側は、3地区の反対表明に「3地区だけの問題ではない。みんなで一致団結して住民全員の問題だと声を上げていこう」などと呼び掛けた。