【ハワイ】沖縄連合会、新会長にヤマモト氏


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前会長のマーク・ヒガさん(左)から木づちを受け取る新会長のトム・ヤマモトさん(右)=16日、ハワイ沖縄会館

「いつまでも協力」誓う
 2016年度ハワイ沖縄連合会(HUOA)の新役員就任式とウチナンチュ・オブ・ザ・イヤー授賞式が16日、ハワイ沖縄会館で開かれた。会場は総勢900人以上の参加者で満員となった。新会長のトム・ヤマモト(50)さんのテーマは「いちまでぃん・ラウリマ」。ラウリマとはハワイ語で「協力し合う」「共に働く」など、うちなーぐちの「ユイマール」と同じ意味がある。

 前会長のマーク・ヒガさんはあいさつで、昨年度のテーマの「染(すみてぃ)」を引用し「先祖は私たちに素晴らしいものを染めてくれた。今度は自分たちが次世代にどう染めていけるかという『すみてぃ』のテーマを、一人一人が真に受け、行動してくれたことにとても感激し感謝している」と述べた。
 沖縄とハワイの両文化に精通するヤマモトさんは、両文化の共通点である「共に協力し働くこと」にインスパイアを受け、うちなーぐちとハワイ語を交えて「いちまでぃん・ラウリマ」をテーマとした。
 ヤマモトさんはあいさつで「ことしは第6回となるウチナーンチュ大会が沖縄で開催される。ハワイでは恒例イベントで、さまざまな新しい催しが計画されている。さらにはプラザの建設もスタートする。ラウリマのテーマとともに、今一度みんなが手を取り合って協力し合う年にしたい」と述べた。
 ヤマモトさんの先祖は豊見城市出身。現在イリアヒ小学校の教頭を務めている。
 1996年から国際交流事業「高校生海外雄飛プロジェクト」でハワイの生徒の引率を担当している。
 ヤマモトさんの就任を祝うため、沖縄からは豊見城市の宜保晴毅市長をはじめ、琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会の照喜名朝一さんらが参加した。
 就任式でヤマモトさんは生徒らと一緒にフラやウクレレを披露したほか、所属する安冨祖流音楽研究朝一会ハワイ支部のメンバーと共に唄三線の合唱、さらに独唱を披露した。
 各クラブで最も活躍したメンバーに贈られるウチナンチュ・オブ・ザ・イヤーと、スポーツ活動の表彰式も同時に行われ、会場はお祝いムード一色となった。
 (比嘉具志堅華絵通信員)

イリアヒ小学校の生徒らとフラを披露する新会長のヤマモトさんら=16日、ハワイ沖縄会館