F22嘉手納飛来 アラスカから12機、事前通知なく


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
米軍嘉手納基地へ飛来するF22ラプター戦闘機=25日午後0時55分、嘉手納基地

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地に25日午後、米アラスカ州エルメンドルフ空軍基地所属のステルス戦闘機F22ラプターが12機飛来した。F22の嘉手納基地飛来は2014年11月以来。米軍横田基地から飛来した。沖縄周辺で訓練するとみられるが、沖縄飛来の事前通知はなかった。近隣市町村からは反発の声が上がっている。

 4機編隊の第1陣が25日午後0時10分ごろ着陸。同1時ごろまでに計12機が飛来した。沖縄防衛局によると米国側からの事前通知などはなく、米軍に問い合わせ中だという。県幹部は「政府は負担軽減と言って嘉手納の訓練移転をしていると強調するが、外来機が来て負担が増せば帳消しになる」と述べ、F22が一定期間とどまる場合、外来機飛来の防止などを日米両政府に求める考えを示した。
 23日までに横田基地にはF22が14機飛来していた。残り2機も嘉手納基地に飛来するとみられる。21日付の米軍準機関紙「星条旗」電子版によると、横田基地には米本国からF16戦闘機も合流し、横田にはF22と合わせ計26機になる。