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“拳闘園長”リングへ 「夢はかなうよ」園児にメッセージ

園児たちのため“闘う園長”としてボクシングのリングに上がる下地要平さん=20日、那覇市泊の格闘技ジム・シャイン沖縄

 園児たちに夢や希望を持って挑戦する大切さを伝えるため、20年のブランクを乗り越えてボクシングの試合に臨む保育園長がいる。那覇市真嘉比の「なないろ保育園」園長の下地要平さん(39)で、31日に沖縄市で開催される格闘技イベント「TENKAICHI79」に参戦、元プロボクサー同士の闘いに挑む。“闘う園長”下地さんは「園児たちに、夢は頑張ればかなうことを見せたい」と意気込み、ゴングの時を前に闘志を燃やしている。

 下地さんは19歳でプロボクサーのライセンスを取得したが、「テストに受かってモチベーションが下がった」ため、一度もプロのリングに上がることはなかった。しかし昨年6月、保育園を運営する二千年(市真嘉比)の上原良旭常務に後押しされ、「リングに立つ」夢実現のためイベント参戦を決意した。
 当初は11月末の試合が予定されていたが、地域の旗頭に参加した際に背中を負傷して延期した。体力面での不安を抱えつつも、家族や同僚らの支援を受けて練習に打ち込み、「練習をやってきたので、後は精いっぱい悔いのないようにやる」と言い切れるまで自信を付けた。
 対戦相手に関しては「元プロボクサー」以外の情報を与えられていない。下地さんの練習を支える格闘技ジム・シャイン沖縄(市泊)の廣虎(ひろと)支部長は「相手は若いが、良い試合をして勝ってくれると期待している」とエールを送った。
 当日は子ども2人と共に会場で応援するという妻の涼子さん(39)。「夢に挑戦したいという気持ちを聞き、できる限りの応援をしている。この年齢なので不安もあるが、心の強い人なので頑張ってくれると思う」と話し、優しいまなざしで夫を見詰めた。



琉球新報