島尻担当相、菅氏発言に同調 「オール沖縄実態と隔たり」


この記事を書いた人 金城 美智子

 【東京】島尻安伊子沖縄担当相は26日午前の会見で、翁長雄志知事が米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する支持勢力を「オール沖縄」と表現することに対し、菅義偉官房長官が「実態と大きくかけ離れている」と指摘したことに関して「長官と全く同感だ」と発言に同調した。

 菅氏は25日の会見で、宜野湾市長選で現職の佐喜真淳氏が勝利し、県内11市のうち「9市長が翁長知事と行動を共にしていない」と繰り返し、辺野古移設反対を掲げた志村恵一郎氏を支援した翁長雄志知事をけん制する形で述べていた。
 島尻氏も「9市長はチーム沖縄として現県政とは、やや違う立ち位置にいると認識している」と説明した。
 佐喜真氏が普天間の移設先を明示しなかったことには「宜野湾市長の立場としてそれしか言えないだろう。移設先は国の決定事項で、相手もある話だ」と外交・防衛は国の専権事項との考えを述べた。
 約6千票の大差があったことには「サイレントマジョリティーの存在を感じた」として、米軍基地の整理縮小について本音を表に出しづらい環境があるとの認識を示した。【琉球新報電子版】