経済

省エネ住宅 共同研究 OIST・ミサワホーム

 沖縄科学技術大学院大学(恩納村、OIST)とミサワホーム総合研究所(東京)は25日、再生可能エネルギーの効率性を高め、沖縄を含む高温多湿な地域で持続可能な暮らしを実現させる住宅の開発を目的に共同研究を開始したと発表した。ことし3月末にもOIST内に太陽光発電設備を備えた実験棟を建設する。研究が成功すれば、自然エネルギーの有効利用や電気代の節約に加え、夏でも快適に過ごせる省エネルギーの住宅が誕生する。

 実験棟の屋根に太陽光パネルを設置し、発電時に発生する熱エネルギーを活用して、室内の除湿を可能とする技術をミサワホームが独自開発するほか、水分の蒸発により熱が奪われる放射冷却の仕組みを利用して室内を冷房する技術も導入する。
 OISTとミサワホームは順次、実験棟を増やしていく予定で、今後、複数の実験棟同士を「直流(DC)マイクログリッド」として構築することで、自動的に建物同士の電力の融通を可能にし、電気の効率的利用を図る。DCマイクログリッドは既にOISTの北野宏明教授が構内の教員住宅で実証実験している。同実験は、1年以上にわたり停電などの問題は発生せず、安定的に電気を供給している。
 OISTによると、国内の産業部門におけるエネルギー消費量はこの30年で2割近く減少したが、住宅部門は約2倍になっている。OIST側代表研究者の北野教授は「共同研究は途上国や島しょ国も含めた地域において、持続可能かつ快適な生活を実現する『サステナブル・リビング・アーキテクチャ』を推進する大きな一歩となる」とのコメントを出した。
 一方、ミサワホーム総合研究所の太田勇環境エネルギーセンター長は「OISTと、住宅のゼロエネルギー化を世界でいち早く実現したミサワホームがコラボすることで、国内外の蒸暑地の環境エネルギー問題に対する解決策を見いだしたい」とした。



琉球新報