県、淡水化装置導入へ 離島の渇水、災害に対応


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 県が船舶で輸送可能な「可搬型海水淡水化装置」を2基導入する方針であることが分かった。災害や渇水時の緊急対応が目的で、県議会2月定例会に提出する2016年度予算案に計上する方向で調整している。装置は2基で1日400トンの淡水化が可能で、1人の1日の使用量を約500リットルとすると約800人分を賄うことができる。一括交付金を活用し、約1億3千万円の計上で調整。可決されれば16年度内に導入したい考え。

 装置の管理は県企業局が担い、移動費などは「水道災害相互応援協定」に基づき離島の各市町村が負担する。本島では1996年以降、断水はないが、石垣市や竹富町、座間味村などでは相次いでいる。