代執行訴訟 知事出廷し、きょう第3回口頭弁論 


この記事を書いた人 田盛 良一

 翁長雄志知事が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に関する埋め立て承認を取り消したことに関し、国土交通相が翁長知事を訴えた代執行訴訟の第3回口頭弁論が29日午後2時、福岡高裁那覇支部で開かれる。翁長知事が被告本人として出廷する。県が要請してきた翁長知事の本人尋問と稲嶺進名護市長や安全保障などの専門家が証言する証人尋問のそれぞれを認めるかについて、裁判所が同日に判断を下す。

 裁判所が本人尋問と証人尋問のいずれも実施しないと決めた場合、代執行訴訟は早期に結審する可能性がある。
 裁判を前にした29日午後1時~1時半には、オール沖縄会議が福岡高裁那覇支部向かいの城岳公園で、裁判に臨む翁長知事や弁護団を激励する集会を開催する。集会には翁長知事も出席する予定だ。
 第2回口頭弁論で裁判所は県に対して、代執行訴訟の前に国が違法確認訴訟を提起し、県が敗訴する判決が確定した場合、従う考えはあったかなどを説明するよう求めた。一方、国に対しては行政不服審査制度を利用したのに加えて代執行訴訟を提起した理由を詳細に説明するよう求めていた。県と国はそれぞれ18日に裁判所に回答する書面を提出した。