2015年求人倍率0・84倍 12月0・92倍 復帰後最高


この記事を書いた人 金城 美智子
2015年の県内有効求人倍率を発表する沖縄労働局の待鳥浩二局長(中央)=29日午前10時すぎ、県庁

 沖縄労働局が29日発表した2015年の県内有効求人倍率は、前年比0・15ポイント上昇の0・84倍で、沖縄が日本復帰した1972年以来、過去最高値となった。好調な観光業が卸売・小売業に影響を与えたほか、高齢化が進む中で医療・福祉分野の求人が伸びたとみられる。

 15年12月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01ポイント増の0・92倍で、過去最高値を5カ月連続で更新した。県統計課が29日発表した15年の県内完全失業率は前年比0・3ポイント減(改善)の5・1%となった。
 労働局の待鳥浩二局長は、15年の有効求人倍率が過去最高値となったことについて「県内の雇用改善は良いことだが、全国(1・20倍)と比べて高い水準ではない。いっそう雇用環境の改善に尽くしていきたい」と述べた。
【琉球新報電子版】