経済

国際的誘客を推進 MICEシンポ、官民で人材育成急務

 県文化観光スポーツ部は29日、「2016沖縄MICEシンポジウム」を那覇市の県立博物館・美術館で開催した。与那原町と西原町にまたがるマリンタウン地区に建設する大型MICE施設の規模が約4万平方メートルに決まったことを受け、那覇空港からの交通アクセスの課題や沖縄型MICEの推進体制について行政や経済界、地元自治体の代表者が討議した。2020年の開業に向けて国際的な誘客活動や人材育成を始める必要があることから、官民一体となった取り組みを急ぐことを確認した。

 冒頭で県の取り組み方針を報告した前田光幸文化観光スポーツ部長は「沖縄観光にビジネスリゾートという新機軸を打ち出す」と強調。会場との質疑では、将来の拡張性のために用地を確保しておく方針を転換し、MICE規模を4万平方メートルに拡大したことについて「世界のスケール感に合わせる観点から、将来の需要を先取りしたという考え方だ。規模が大きくなった分、利用度を高めるための誘客に一層注力しなければならない」と説明した。
 下地芳郎琉球大教授が「大型MICE施設を核としたMICE振興のあり方」と題して基調講演し、国際会議や商談会などのビジネス需要を新たに取り込むことが、沖縄観光の価値を飛躍的に高める起爆剤になると指摘した。
 パネルディスカッションには安里昌利県経営者協会会長、渕辺美紀経済同友会副代表幹事、平良朝敬沖縄観光コンベンションビューロー会長、古堅國雄東海岸地域サンライズ推進協議会会長(与那原町長)も登壇し、展示・商談会ビジネスに期待する経済界の考え方や、地域のまちづくりの視点から議論を深めた。


行政と経済界、地元自治体の関係者がMICE振興の推進策などを議論した沖縄MICEシンポジウム=29日、那覇市の県立博物館・美術館講堂


琉球新報