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センバツ 八重山“春”訪れず 「夏」実力でつかむ

夏に向けて練習を始めた八重山高校野球部=29日、八重山高校グラウンド

 「夏こそは甲子園に行く」。第88回選抜高校野球大会の21世紀枠から惜しくも漏れた八重山高校野球部は悔しさをにじませながらも、すぐに気持ちを切り替え、目標を見据えた。部員たちは29日夕、決意を新たに前を向き、練習を開始。運動場は部員たちの気持ちがこもった声が響いた。

 午後3時すぎ、連絡を待つ部員たちに21世紀枠が別の3校に決まったことが伝えられた。落胆した様子の部員たちは全出場校の発表が終わるまで空き教室で待機した。九州枠にも入らず、小成善保校長が部員たちに「残念ながら決まらなかった」と報告。その上で「努力は必ず報われる。次に向け心折れることなく頑張ってほしい」と激励した。
 その後開いたミーティングでは部員それぞれが発言。「意識を共有しチームが同じ方向を向かないと駄目だ」「肉体的、精神的にも県大会の連戦に耐えられる力を付ける必要がある」などと課題を挙げ、パワーアップを誓った。
 仲里真澄監督は「この悔しさをどう行動に表すかが鍵を握る。目標は明確。自分たちに足りないものは何か。本音で言い合ってチームを作ってほしい」と呼び掛けた。
 友利有也主将は「悔しいが、この気持ちを行動に変えて夏に向け甲子園で勝てるチームを作る」。仲山琉斗投手も「もう気にしていない。夏が最後のチャンス。試合を作るのは投手の役割だ。夏までに制球力を高めるため人一倍走り込みしたい」と力を込めた。
 準々決勝で敗れた秋季九州大会。チームは全国のチームと渡り合うにはまだ力不足と実感している。夏の大会までに高い意識と行動力によるチーム力の強化で「甲子園は実力でつかみ取る」と意気込む。(八重山支局・謝花史哲)



琉球新報